保護者の要望は鵜呑みにするな
今回は
踏み込んで教える時に
気をつけておきたいことについて
お話します
現場にいますと
よく指導に関しての要望の電話が
かかってきます
その中で特に多い要望は
「宿題を増やしてほしい」
「もっと無理やりにでも塾に呼んで自習をやらせてほしい」
です
とはいえ
ここで問題があり
その電話の要望通りに事を運ぶと
まず失敗します
私にとって
教育において“やらせればなんとかなる”
という発想はありません
教育とはそれほど甘い代物ではないのです
もし
やらせて済むのであれば
子供を家に貼り付けさせて
学校の教科書やプリントの内容をノートにひたすら
無理やりにでも書かせればいいのです
その方がはるかに安上がりで済みます
ですが
私は面談や電話で話を聞いてきて
そこまで徹底的にやらせた人に
出会ったことはほとんどありません
おそらく
「それは無理だ」ということを
ある程度ご理解されているのだと思います
であれば
月謝を毎回払っているからと言う理由で
同じようなことを子供にやらせることは
教育という理に反するわけです
塾は営利団体なので
サービスで行うところがほとんどでしょうが
学校ではまず無理やりにでもやらせないでしょう
なぜならばやらなくても学校は潰れないし
年収や地位は保証されているからです
と考えると
「成績が上がらない」「家で勉強しない」という理由で
子供の意思確認をせずに
勝手に宿題を増やしたり無理矢理に呼びつけることが
いかに子供にとってマイナスになるかということを
よく考えた上での踏み込んだ指導をするべきでは
ないでしょうか
上級クラスの講師は
そこの理屈は本当によく理解しています
だからこそ授業だけで勝負する
授業で認めてもらわれなければ
踏み込んだ指導ができないことを
わかっているのです
何事にも物事には手順があります
まず子供（生徒）に認めてもらわないと
ご家庭の指導であれ塾の指導であれ
いくら血眼になってやらせても
結局子供に残るものは負の遺産しかないのです
その点は
指導の際には重々ご承知いただけたらと思います
手っ取り早く
安い月謝で塾に丸投げをしても
子供（生徒）は絶対に変わることはありません
それならばご費用はかさみますが
家庭教師に見てもらうほうが
良いと思います
あるいはいっそのこと
ご自宅で管理してあげるかです
ではノシ
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