ひろえもんの教育録

ひろえもんの教育録

塾・教育を主になんでも徒然なるままに書きます

「できる子」「できない子」どっちが欲しい?

今回は学習塾において

“できる生徒”と“できない生徒”の
どちらがメリットが高いのかということについて

お話します

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現在は
学習塾というもののありかたも
昔に比べると大きく変わったと

私は思います


昔は
学習塾といえば
1にも2にも合格実績が大きかったのではないでしょうか

しかし
最近は顧客が求めているものは
合格実績だけではなくなってきています

 

 

かつてと今で
大きく教育情勢が異なる点は

 

 


大きく見ると
以上の3点です

 

 


1.生徒の学力が総合的に低くなりつつある

私がこれまでの8年間で
数多くの生徒を見させていただいて

数値面や学習意欲面などから考えてみても
間違いないと思います


家庭学習や自習時間も
年々減ってきていることが
面談や生徒との会話で明らかですし

なによりも
現在の学習塾の乱立によって

顧客(生徒・保護者)の考えの一つに
学習に関しては塾にすべて任しておけば良い」という
考え方が少しずつではありますが
確実に増えてきています


この考え方は
間違っているのですが

教室長が面談などで
顧客に押し切られるケースが多く

泣く泣くせざるを得ない状況に
なることがほとんどです


昔は

「学習塾は授業だけちゃんとすれば良い」
「自習やテスト勉強は生徒が自己管理でやるものだ」という
考え方が主流でしたので

この点から見ても
時代は大きく変わりつつあります

 

私も子供のころはこの考えで教えてこられて

塾業界で働きだしたころ

定期テストは自分でがんばれ」「入試の勉強が一番大事」

など言っていて失敗した思い出があります。


何事もそうですが

他人任せで物事を考える人に
大きな成長はありえませんので
学校や塾に丸投げする考え方が当たり前になる人の増加は
学力低下にもつながることでしょう

丸投げする所ほど
どうでもいい注文も多いので

そのことからも
自身が本気で成長する気がほとんどないことがわかります

 

保護者もそうですが、家庭学習をしてほしいという割に

子供に何も言わない、少し言って拒否されたからもう言わないなど

子供中心 言い方は悪いですが子供に好かれたい為に媚びを売っている

ように感じます。

 

このように
1番の観点から考えると
“できる子”を多く集める方が
塾としてはいろいろな点から魅力があるのかもしれません

 

 

 

 

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2.優れた講師スキルを持った“本格派”の講師の数が激減している

学習塾では講師とは“作る”ものです
空から降ってくるものでは決してありません

現在の学習塾は
交通費や人件費に多くの
予算を割くことができない以上

本物の実力派講師は
よほどのそこの学習塾に対する魅力や個人的な事情がない限りは
低賃金でかつ部下に対して無配慮な塾には入社してくることは
まずないと思います


“できる子”は裏に鋭い見識を持った保護者がいることが多いので
本格派のプロ講師がいないと
入塾の確率は明らかに減ります

 

 

仮に入塾までこぎつけても
常に面談では主導権を握られることが多く
講習費もかなり叩かれてしまうと思います

優れた講師陣がいる場合は
塾側は強気に出ることも可能ですが

学生講師ばかりの講師陣では近所の知り合いであることも
結構あるので

情報(生徒数・学歴・実績)は既に漏れていることが多く
絶望的です


そう考えると
“できない子”を多く預かる方が
手間はかかりますが
注文もそれほど大きいものであることは
少ないのでやりやすいといえばやりやすいです

講師も“できる子”とは異なり
無理をしてでも実力派講師を確保する必要もないので
その分ハードルも低くなります


このように
2番の観点から考えると
“できない子”を多く集める方が
塾としては1番とは異なる魅力があるのかもしれません

 

しかし”できない子”の方が友達付き合いが多いように感じます。

なので一向に成績が上がらずその子が辞めてしまうと連鎖的に辞めたり

学校などで言いふらす可能性もあります

 

結局のところ学生講師であってもある程度のレベルまでは育てなくては

いけないと思います。

 

 

 

 

 

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3.学習塾の運営のありかたが根本的に異なってきている

かつて
私が修行時代にベテラン社員から教わった教えで
「学習塾は生徒数が少なくても大きな実績を出すか実績がなくとも生徒数が多いかのどちらかでないといけない」というものがありました

今でも私はその通りだと思います


ですが
最近の学習塾の社長やオーナーは
他業種から移ってきた人も結構増えてきています

その考え方のほとんどが
「顧客を多く集める」です

生徒の質はどうでもよく


とにかく
生徒を集める
売上を集める

ということを善としています


確かに商売では
顧客を集めることは基本ですが

学習塾の
現場サイドで考えると
その考え方は無理があります


一度

他業種の社長やオーナーは
現場で1年間黙って
1校舎腰を据えて運営業務と教務業務の兼任をしてみれば
良いと思います

大半の人は
無理であることに気がつくでしょう

頭ごなしに
ノルマや予算(目標)だけを
熱く語ったところでそのようなものは
まったくの無駄です

大切なことは
運営を成功させるための
はっきりとした目標ビジョンをイメージすることです

生徒数・売上で
成功したいのであれば

“できる子”はいらないのです
“できない子”に特化して集める作戦を練ればいいのです


予備校などのように
合格実績を出したいのであれば

“できる子”を集めればいいのです
“できない子”は「もし来たいのであれば来ればいい」で
よいのです

 

大手や予備校は”できる子”には実績を上げてもらい

”できない子”からは授業料を巻き上げる。

それもいい経営方法だと思いますが

 

1講師目線から考えると私はその方法でやりたくないです。


顧客を集める前に
識別を怠るから

顧客は思うように集まらないし
集めたとしてもクレーム三昧なのです

そうなると
もはやそこは学習塾などではありません


結局
そう考えると
“できる子”も“できない子”もどちらも大切であると
言えると思います

最も重要なのは
学習塾側が顧客のターゲットを
はっきりと明確化させること
いい加減な顧客集めをしないこと

ここに尽きると思います

 

 

 

 

ではノシ

 

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